目次
はじめに:JavaScriptエラーは怖くない
JavaScriptを学んでいると、突然赤文字でエラーが表示されて驚いた経験はありませんか?この記事では、初心者がよく出くわすエラーの意味と読み方を、やさしく丁寧に解説します。
1. JavaScriptのエラーはどこに表示される?
- ブラウザの開発者ツールを開く方法(F12キーまたは右クリック→検証)
- 「Console」タブをチェック
2. エラーメッセージの基本構造を理解しよう
Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'foo')
at app.js:10:15
→ このメッセージの意味を1つずつ分解して解説
3. よくあるエラーの種類と意味
- ReferenceError: 定義されていない変数を使っている
- TypeError: 関数じゃないものを関数のように使った
- SyntaxError: 文法ミス
4. エラーの読み解き方ステップバイステップ
- エラーの種類を見る
- 該当のファイルと行番号に移動
- 変数や値を console.log() で確認
5. よくあるケーススタディ
初心者が遭遇しやすい典型的なエラーを実際のコードとともに紹介
✅ ReferenceError
Uncaught ReferenceError: x is not defined
意味:変数 x
が宣言されていないのに使った。
✅ TypeError
Uncaught TypeError: someFunction is not a function
意味:someFunction
だと思ったものが、実は関数じゃない。
✅ SyntaxError
Uncaught SyntaxError: Unexpected token '}'
意味:構文エラー。}
の場所がおかしいか、対応する {
がない。
6. エラー解決のコツとツール
- console.log() の活用
- デバッガーの使い方(Sourcesタブ)
- MDNなどの公式ドキュメント参照
🧭 4. エラーを追う手順
① どのファイルの何行目かを見る
at main.js:42:8
→ main.js の 42行目を見に行く。
② エラーの種類を確認
- TypeError:型がおかしい
- ReferenceError:未定義の変数を使った
③ 「何をしようとしていたのか」を読み解く
Cannot read properties of undefined (reading 'length')
→ undefined.length
をやろうとしてる。
→ つまり undefined をどこで作ってしまったかを確認。
④ エラー箇所を console.log() などで確認
問題の変数をログ出力して undefined
や null
でないかをチェック。
🎯 5. 実践例
🔸 コード
const user = undefined;
console.log(user.name);
🔸 出力されるエラー
Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'name')
at script.js:2:13
🔍 分析
user
がundefined
user.name
のプロパティアクセスでエラー- script.js の2行目で発生
まとめ
JavaScriptのエラーメッセージは怖がらず、冷静に見れば必ず意味がわかります。記事で紹介した手順を使えば、エラーに強い開発者になれます!
観点 | 確認すべきこと |
---|---|
エラーの種類 | TypeError, ReferenceError, SyntaxErrorなど |
エラーメッセージ | 何を読み込もうとして、なぜ失敗したか |
ファイルと行数 | 例:filename.js:行:文字 で問題の場所を特定 |
対処方法 | console.log() やデバッガーで確認・修正 |
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